- 「世界のリーディングホテル」
ホテルジャーナリスト - 小原 康裕 プロフィール
「The Metropol Hotel Moscow」はロシア革命の舞台にも登場したモスクワで最も歴史のある名門ホテルである。ホテル正面ファーサードの上部外壁は画家ミハイル・ヴェルベルの手によるモザイク画「眠れる森の美女」が確認できる。
1905年の創業以来、常に最高級ホテルの地位を保ち続け、トルストイなど多くの文化人も宿泊している。
「The Metropol Hotel Moscow」はロシア革命の舞台にも登場したモスクワで最も歴史のある名門ホテルである。創業は1905年、赤の広場から徒歩で数分の位置にあり、ボリショイ劇場の真向かいに位置している。開業以来、常に最高級ホテルの地位を保ち続け、トルストイなど多くの文化人も宿泊している。 ロシア革命の際には革命議会の会場となり、レーニンが様々な演説を行うなど、歴史の舞台として重要な役割を演じてきたホテルでもある。ロシア革命後、首都がサンクト・ペテルブルグからモスクワへ遷都された際には全ロシア中央委員会が置かれ、メトロポールは第二の政府庁舎と呼ばれた。この時期にはレーニン、スターリンなどのソ連最高幹部が居住して執務をしていた歴史が残されている。
館内に飾られている創業当時のメトロポールの写真。驚くことに、110年以上も時代の変遷を経ながら、現在とほとんど変わらぬ姿を留めている。
帝政ロシア時代を彷彿させるクラシカルな5階建ての建物に入ると、館内は当時の豪華な佇まいの片鱗を見せてくれる。
館内中央にある広大なロビーホール。ロシア革命など歴史の舞台として重要な役割を演じてきたホテルでもある。
メトロポールのレセプションカウンター。
クラシカルなエレベーターは今も現役だ。