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なら食と農の魅力創造シンポジウム

食をテーマに地方創生を推進する 画期的な試みで奈良の新たな魅力を発信

【月刊HOTERES 2015年07月号】
2015年07月23日(木)
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奈良県ならではの食の魅力で
インパクトのある地方創生を
 
 午後からのシンポジウムでは、冒頭の開会挨拶で荒井正吾奈良県知事が登壇。「“ 奈良にうまいものなし” と言われて久しいですが、土壌が肥沃な奈良には豊富な食材があります。食と農をつなぐ仕組みの構築による、食を通じた奈良の魅力の発信は、インパクトのある地方創生につながります」と述べた。その後、県担当者より県内の食と農の現状について紹介。数々の寺社仏閣、文化財を擁し、観光地として全国的な知名度を誇る奈良県では、近年、さらなる魅力を発信すべく、大和野菜をはじめイチゴや柿、大和茶といった特産品のブランド力向上を推進。今年で7 年目を迎える「奈良フードフェスティバル」などのイベントを通じて、生産者・飲食業の人的ネットワークを広めている。NAFIC の開校は、その方向性をさらに推し進める契機として位置付けられると、開校に至る経緯を説明した。
 
 続いて、荒井知事と平松氏が「なら食と農の魅力創造国際大学校が拓く『食』と『農』の未来」をテーマに対談。食を通じた奈良の地方創生の話し合いを重ねてきた経緯から、NAFIC の教育方針やオーベルジュの役割、地方の食文化の在り方まで、多岐にわたる話題が展開された。その中で、荒井知事は、「従来の料理学校の枠を超えて、食と農の双方向からアプローチする人材を育てるとともに、地方でおいしいものを楽しむ文化を発展させたい」と、NAFIC とオーベルジュが生み出す相乗効果に言及。平松氏は、「調理の技術だけでなく、サービスや経営も含めた人間力を磨く場は今までになかったもの。これからの素晴らしい食文化を創造する若い世代に、プロとして成功するために何が必要かを伝えたい」と、意気込みを語った。
 
 その後も、山形大学農学部教授・江頭宏昌氏による基調講演に続き、江頭氏はじめ識者4 名のパネルディスカッションが行なわれ、各地の食と農を通じた地域活性化について活発な議論が交わされた。NAFIC 開校を機に、今後、奈良県の新たな取り組みが、どのような広がりを見せるのか、引き続き注目していきたい。

「吉野鮎のフリット」( 手前)、「トマトのプランター」( 奥右)、「人参・ごぼうのコルネ」( 奥左)
食による地方創生への意気込みが伝わった荒井知事と平松氏の対談
「Farm to Table から始まる『食』と『農』の魅力づくり」をテーマに開催されたパネルディスカッション

「なら食と農の魅力創造国際大学校」
平成28 年4 月入学 第1 期生 学生募集要項
●フードクリエイティブ学科
農業・農産物に関する知識を持った
「食」の担い手を育成
・募集人数/修業期間:20 人/ 2 年
・キャンパス:安倍校舎(桜井市大字高家2217)
・受験資格:高等学校卒業(見込み、または同等以上の者)
・入学料:282,000 円
・授業料:年額535,800 円
・実習費等:800,000 円
・出願期間:平成27 年10 月19 日㈪~ 30 日㈮
・試験内容:【1次試験】[11/12 ㈭] 小論文(書類審査)、
一般教養【2 次試験】[12/5 ㈯または6 ㈰] 面接
 
●アグリマネジメント学科
高度な農業技術があり、農業経営センスの優れた
「農」の担い手を育成
・募集人数/修業期間:20 人/ 2 年
・キャンパス: 8 月まで:橿原校舎(橿原市四条町88・
農業研究開発センター内)
9 月以降(予定): 池之内校舎(桜井
市大字池之内130-1)
・受験資格:高等学校卒業(見込み、または同等以上の者)
・入学料:5,650 円
・授業料:年額118,800 円
・実習費等:130,000 円
・出願期間:平成27 年10 月19 日㈪~ 30 日㈮
・試験内容: 【1次試験】小論文(書類審査)
【2 次試験】[12/5 ㈯または6 ㈰] 面接
 

「なら食と農の魅力創造国際大学校」
http://www3.pref.nara.jp/nafic/
お問合せ:奈良県農林部なら食と農の魅力創造国
際大学校・農業研究開発センター 開設準備室
電話0742-27-8001 FAX 0742-27-6050
Eメール nafic-info@office.pref.nara.lg.jp
 
●「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」
お問合せ・予約連絡先:0744-49-0880 月曜定休
 

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