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レポート 東京ホテル会 × マイナビ × ㈱オータパブリケイションズ セミナー

組織を成長させる“人間力”

【月刊HOTERES 2015年11月号】
2015年11月13日(金)
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過去から将来の道筋を予測する”
 
 開始前に15 分の名刺交換会を実施し、参加者同士のコミュニケーションから始まった9 月30 日に行なわれた東京ホテル会×マイナビ×オータパブリケイションズのコラボレーションセミナー。
 
 今回のテーマは「組織を成長させる“ 人間力”」。「テクニック」や「スキル」は重要な要素だが、それらで一時的に業績が伸びたとしても根本の組織の成長に直結することは難しい。「やりがいがある→仕事が楽しい→辞めない」とスタッフに感じさせ、自然に成長することができる環境づくりには何が必要なのか。そこで今、注目を集めているリーダー2 人に、自身の経験から成長する組織を実現するヒントを語っていただいた。
 
 三部構成の今回のセミナーで、第一セミナーで壇上に登り、スタッフの成長はホテル業界の将来につながり、そして個々の人生を預かる責任感が生ずるため、組織づくりには「愛情」と「覚悟」が必須となると話したのは、三井ガーデンホテル銀座プレミア 副総支配人の中 弥生 氏。リブランド時に組織力を強くするために、将来の道筋を予測するために必要だと感じたのは、過去どのようなことを行なってきた組織なのかを知ること、そしてスタッフ各人の歴史を知るために努力することだと感じたという。
 
 具体的には、①環境整備のための清掃(要・不要を見極め行動する)、②傾聴、知ること(定期面談、キャリアプランや家族、生まれ育った環境を知ることでポジティブな配置転換・役割変更を促す)、③会議の整理(不定期ではなく実施する場合継続的に)、④問題が起きたときのキーワードとして、“ それってお客さまはどう思う? ” を軸にした会話を用いる、⑤ゴール・ミッション・予算の開示(行くべき方向性を共有する)、⑥自分自身のことを伝え、知ってもらうことでスタッフとの距離を縮める、⑦お誕生日のお祝い(スタッフ個人との出会いに感謝する)ことを並行して行ない、組織の成長を促進するとともにスタッフと自身のモチベーションを高めてきたとした。
 
働く場での存在価値を認める
 
 第二セミナーに登壇したザ・ビー八王子 ホテル支配人の荒牧 秀和氏は「知識は大切ですが、心が入っていなければ相手の心に伝わらないものだと思います」と話す。オーナーチェンジなどの外的要因からいかに業績を向上させたかについて、「従業員満足度アップ」「顧客満足度アップ」「収益アップ」の順で実現できたと同氏は話す。その中で軸にしたのが、スタッフを「褒め」「激励」すること。スタッフをゲストや家族と思いながら接して自信をつけてもらうことで、スタッフ個人のファンを増やす。職場環境の充実によるモチベーションアップ、サービスの向上から口コミコメントが高評価となった事例も語られた。
 
 両者が異口同音に発したのは、「スタッフが自分自身の存在価値を認められていると感じる環境を作る」重要性。当日最後の第三セミナーでは、小誌編集長の岩本 大輝による両氏への公開インタビューを実施。人間力を高めるための具体的な方法について質問を投げかけたほか、来場者からの質疑応答の時間も設けられた。

 

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