第一回目の開催以来、ビアガーデンという概念に常に新しいスタイルを提案してきた“美しくなるビアガーデン”。松屋銀座が創業100周年を迎える今年は、より華やかでエレガントなスタイルで、銀座の夏夜を彩る(画像はシャンパンとクラフトビールの飲み放題がついているラグジュアリープラン)
今や銀座の夏の始まりを知らせる風物詩として親しまれている‟美しくなるビアガーデン“が、今年も「松屋銀座」に帰ってきた。「松屋銀座」が創業100周年を迎える本年の‟美しくなるビアガーデン“には、運営を担っているソルト・グループから初の女性プロデューサー、井上由貴氏も参画。そこで100周年の節目にチームに参加する上で意識した点について伺った。
バーテンダーと共に開発した開店100周年記念スペシャルドリンク6種。飲む人も飲まない人も楽しめるよう、カクテルとモクテルのバリエーションを用意した。さらに、”銀座の街とのコラボレーション”も意識し、‟銀座はちみつ“を使用したオリジナルカクテルも提供されている
「100周年という大きな節目の年ということで、どのようにしたらお客さまに“特別感”を感じていただけるか? という点についてかなり意識しました。また、そういった機会に携わらせていただける信頼にお応えしなければという気持ちも強く、館全体に一貫する『松屋銀座』らしいブランドイメージを反映した空間にしたいと考えました。そこで、松屋のコーポレートカラーである白を基調に解放感のあるグリーンを配し、チャコールグレーの壁を作ることでスタイリッシュさも加味した空間にしました。さらに滞在時間をより快適に過ごしていただくために、客席に音がしっかり届くようにスピーカーの角度を細かく調整したり、屋外という環境を考慮して、時間帯ごとの気温や雰囲気の変化に合わせた音楽を選び、シーンに応じた複数のセットリストを用意しました。
次に、お料理についてですが、BBQスタイルについては例年ご好評を得ているので、そのスタイルはそのままに何かお祝いムードを演出できないかと考えました。そこで思いついたのが、アフタヌーンティーでよく使われている3段スタンドです。アフタヌーンティーは、日常のカフェタイムというより、ちょっと特別なスイーツの時間として楽しまれることが多いですよね。そのイメージを活かして、BBQの食材をスタンドに盛り付けることで、より“特別感”を感じていただけるよう工夫しました」
と返ってきた。
ソルト・グループ㈱ブランド部 執行役員・井上由貴氏。同グループが運営する千葉県勝浦市の「edén」、中目黒の「HVEN」のプロデュースに参画。今後はソルト・グループの各ブランドについて、‟継承と進化“、2つの視点からリブランディングも手掛けていくという。常に時代の先に新たな流れを生み出してきた同グループの中で、次世代を担うリーダーとして注目されている
また100周年に際しては、プロダクトデザインでも特別感を出す工夫をしたという。
「『松屋銀座』を象徴するひとつが、店舗外観のデザインだと思います。実は私自身、この建物がとても好きで、キャッチーだと感じたため、100周年のタイミングで何かコラボできないかと考えました。そこで、ビアガーデンのオリジナル商品を作る際に、トートバッグには「100年前の松屋」、クラフトビールのパッケージには「現在の松屋」の外観をデザインに取り入れることにしました」。
例年、内容のブラッシュアップを重ね、業績も右肩上がりを続けている‟美しくなるビアガーデン“。今年の夏もさまざまなシーンで、銀座の夜を華やかに彩っていくことだろう。
美しくなるビアガーデン
http://utsukushikunaru-beergarden.com/






担当:毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp